DeNAの新外国人ジェイミー・ロマック内野手(30=前ダイヤモンドバックス)が26日、来日。「(同じカナダ人の巨人)マシソンから日本の野球のことを聞いた。オフもトレーニングをしてきた」と自信をのぞかせた。

 アレックス・ラミレス新監督(41)も5番三塁での起用を明言。「30本塁打を打ってほしい」と期待している。昨季、3Aで2割8分4厘、27本塁打、100打点の成績を残しているだけに不可能な数字ではない。だが、他球団の編成担当者は「ロマックは打撃はいいけど一番のネックは三塁守備。あれでは投手のモチベーションが下がる」と気になる言葉を口にした。

 ロマックのマイナーでの三塁の通算守備率は9割2分9厘。本人は「ここ2年間は三塁守備を中心にやってきて改善されている」と胸を張ったが、2015年も守備率は9割5分。昨季までDeNAで三塁を守ったバルディリスが9割8分5厘とセ首位の守備率だっただけにその差は大きい。

 筒香嘉智外野手(24)の三塁再転向はラミレス監督自身が否定的。ロマックが得意な一塁にはロペスがいるため、三塁以外の起用は難しい。守備の穴を補って余りある打棒の爆発を期待したいのだが…。

 とにかく、ラミレス監督は「外国人選手を集めて食事会をしたい。すしはカナダ(ロマック)、米国(ペトリック)でもなじみがあると思う。スキヤキ、しゃぶしゃぶでもいい店を知っている」とお薦めの日本食で接待し、新助っ人のやる気を高める魂胆だ。