G村田「友達づくり」失敗

2012年03月10日 11時00分

 巨人・村田修一内野手(31)が、キャンプ中のテーマに掲げていた〝友達づくり〟に失敗していたことが分かった。打棒は目下絶好調でチームにも順調に溶け込んでいる…と思いきや、グラウンドを離れると思いのほか高かったのが巨人の派閥の壁。〝引きこもり危機〟まで感じた村田は、これまでのスタイルを一変。今後は攻めの姿勢で仲間探しに励むという。



 大注目を浴びた移籍1年目のキャンプ。だが村田は重圧もなんのその。オープン戦初戦から打ちまくった。ここまで計5試合で15打数8安打2本塁打、打率は5割3分3厘。キャンプから戻ると、原監督に状態を買われ、西武との2試合では4番に〝昇格〟した。


 好調な打棒とは対照的に、その表情はいまいち冴えない。広島への移動日の5日、村田は「今が良くても、本番で打たなければ何の意味もないですから」と語ると、急に遠い目になって「それよりも、そろそろ友達をつくらないと…」と意外な悩みを打ち明けた。


 村田がキャンプ前に掲げた最大のテーマが「友達づくり」だった。横浜時代は常に数人の後輩を従える〝軍団長〟だったが、巨人は縁もゆかりもない球団。そこで村田はキャンプ宿舎の自室を毎夜開放するなどして後輩と交流を図り、新しい仲間を得ようと考えた。


 ところが、グラウンド上では多くの選手と会話が弾んだものの、夜に部屋を訪ねてくる後輩はなし。「食事に連れていってください」という誘いも、ほとんどなかった。意気込んで持ち込んだプレミア焼酎を寂しく空け、部屋で独りゲームに興じることが多かったという。


 それならば自分から誘おうとも思い立ったが、そこに立ちはだかったのが〝派閥の壁〟だった。


「巨人の中もグループがいろいろあるようですし、誰と誰がつるんでいるのかまだ分からない。僕としても、なかなか声をかけづらいんですよ」


 確かに、巨人にも垣根は高くないが、派閥は存在する。野手ならば阿部派と由伸派が大きく、投手では内海派が最大派閥。村田としては、そこに自分が割って入ることで、チーム内に余計な波風を立てたくないという。


 そうなると友達候補は、前記の大派閥に属していない無所属選手たち。一軍クラスでいえば亀井や松本哲、移籍組の高口、中谷らがいる。村田は「後輩から誘いにくいのは分かる。タイミングを見て自分が声をかけないと」と、今後は待ちから攻めの姿勢にチェンジして仲間を探すつもりでいる。


「シーズンに入れば『20打数無安打』なんてこともザラにあると思う。そういう時期をいかに乗り越えるかが大事」と先を見据える村田。沈んだときこそ支えてくれる仲間の存在が必要になる。村田の友達づくり作戦は今度こそうまくいくか。

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