巨人・菅野 超ハイペース調整の狙いは

2016年01月26日 10時00分

過去にないハイペース調整を続ける菅野

 巨人のエース・菅野智之投手(26)が異例の“超ハイペース調整”の真意を明かした。右腕は24日、ジャイアンツ球場で今年初めてブルペン入りした。捕手・小林を相手に立ち投げで20球。「いつでも(捕手を)座らせて投げられることだけは間違いない」と言い切った。過去経験のない仕上がりの早さの裏にはいったい何があるのか――。

 

 ブルペンでは直球のほか、カーブも数球。あまりのキレの良さに、受けた小林が何度も「いいね!」とうなずくほどだった。菅野も「上々だと思います。現時点で(小林も)『良くなった』とは言ってくれてます。力感なく強い球が来ているし、勢いだったりボールのスピンも良くなっているように感じると。自分自身も手応えを感じている」と満足げ。年末年始にかけて行ったハワイでの自主トレで、ボールをグリップする指の力と前腕部を強化した効果を実感した様子だった。

 

「いつでも(捕手を)座らせて投げられることだけは間違いない。今年はこれだけ早く仕上げてますし」とハイペース調整を続ける菅野だが、実はプロ入り後は一貫してスロー調整だった。前半戦好調も終盤に“失速”したり、一昨年には故障を経験するなど、シーズン通した活躍ができなかったことがその理由だ。

 

 ところが、プロ4年目の今年は180度方向転換といえる超ハイペース。「最低15勝、相手を圧倒する投球」を掲げる菅野にその狙いを直撃すると、すぐさま「時間がすごくもったいないと思うんですよ」という答えが返ってきた。

 

「(これまで)結構スローペースというか、キャンプで調子を上げていくっていう作業から始まっていた。なので、やりたいことに取り組めるのは(2月中旬の)沖縄に入ってからなんですよね。でも、それだと時間がすごくもったいない。いつでも投げれますよっていう状態でキャンプに入って、自分が今シーズン試したいことに挑戦しようと思ったんです」。今季は直球に磨きをかけた上で、カットボールを柱とした投球に挑戦することを明言している。キャンプ期間のすべてを、その試行錯誤に充てたいというのだ。

 

 さらに菅野はこう続けた。「そういうの(試行錯誤)って、いくら自主トレの中で練習したところで、シーズンモードじゃないから意味がないと思うんですよ。自信にならないというか。やっぱりユニホームを着て投げるのが一番、僕は身になると思う。ジャージーを着てやる分にはどっかで気持ちの余裕もあるし、緊張感もないし(逆に実戦で)できなかったこともできたりするし…。やっぱりユニホームを着ていろんなことに挑戦したいなと思いますね」

 

 何事も実戦に近いコンディションで、取り組むことに意味がある――。プロ4年目、背番号19は変化を恐れず挑戦を続ける。