掛布二軍監督がドラ1高山に“褒めまくり大作戦”

2016年01月21日 16時00分

新人合同自主トレを視察した掛布二軍監督(右)はドラフト1位・高山と握手

 阪神が若手育成に燃えるミスタータイガースの“褒めまくり作戦”に大きな期待を寄せている。20日、今オフ初めて西宮市の鳴尾浜球場での新人合同自主トレを視察した掛布雅之二軍監督(60)は、ドラフト1位・高山俊外野手(22=明大)を「素晴らしい!」と、いきなり大絶賛。これに球団サイドは大喜びなのだ。

 

 厳寒の鳴尾浜球場に現れた掛布二軍監督はグラウンドで緊張の面持ちのルーキーたちとあいさつを交わすと、室内練習場で行われた約1時間の打撃練習も見守った。なかでも熱視線を送ったのが高山だ。目下、他の新人がマシン打撃を敢行する中、ただ一人、昨年の右手有鉤骨手術の影響で練習はティー打撃止まり。いまだフリー打撃再開のメドは立たず、間近に迫った春季キャンプも二軍スタートが濃厚となっているが、視察したミスタータイガースの高山評は絶賛の嵐だった。

 

「バランスが良くレベルスイングができている。バットの軌道もいい」「大学の安打記録を作ったというイメージで見ていたが、もっと飛ばせるんじゃないかな。もうちょっと長打も期待できる」「スイングが安打(狙い)だけのバッターのものではない。ビックリした。ヘッドスピードもあるし、きれい。マシンを打ち始めてもいいくらいのバランスをしている」などと初対面なのにこれでもかの“褒めまくり”。これにはクールな高山も「すごくうれしい。バットを強く振れるようにしていきたい」と喜びを爆発させた。

 

 そうしたミスタータイガースの言動に球団サイドは大歓迎。「その調子でこれからも言ってほしい。掛布さんは、とにかく選手の長所を見つけて褒めるのがうまい。あれだけの人に言われると選手もその気になるから練習も楽しみながらどんどんやる。アドバイスも分かりやすいと好評なんだ」(チーム関係者)。まだ体が万全でないとあって高山は不安いっぱいだろうが、指揮官の言葉によって、それも一掃されるはず。球団も、その効果があるとみているのだ。

 

 ひと昔前は、猛烈な叱咤や、時には手を上げてでも指導することが少なくなかった球界だが、今の時代は選手をいかにヤル気にさせ、自信を持たせるかがカギを握る。掛布二軍監督は昨年のキャンプ前に当時フロント職の打撃コーディネーターの立場で右ヒジ手術からの復活を目指していた西岡剛内野手(31)のことを「阪神を変えるのは西岡」と褒めちぎり、ヤル気にさせた実績もある。

 

 今季、28年ぶりのタテジマ完全復帰を果たした際、掛布二軍監督は親しい球団関係者に「俺は選手を褒めて褒めて褒めまくるよ。欠点を指摘するより、長所を褒めた方が指導もしやすい。ポジティブな加点主義でいくよ」と宣言しており、さらに「褒めまくり」が“強化”されるのも間違いない。春季キャンプで高山が正式に二軍スタートとなれば、話題が掛布二軍監督とのコンビに集中することは必至。どんな“褒めまくり指導”が行われるか、注目だ。

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