松中 現役続行へ“さすらい打撃コーチ化”

2016年01月22日 06時00分

自身の去就について語る松中

 出場機会を求めてソフトバンクを退団した松中信彦内野手(42)が、自主トレ先のグアムから帰国。今後は自ら電話で各球団に売り込みをかける。さらには、現在進行形で“さすらいの打撃コーチ”として、その技術を後進に伝授している。後がない平成唯一の3冠王に吉報は届くか。

 

 帰国した松中が電話交渉に乗り出すことを表明した。11球団に入団テストの実施を希望しているが、キャンプインも迫ってきている。「編成の方の番号は知ってるので、今回は自分で連絡しようと思います」。各球団の編成担当者に逆オファーをかけていくという。

 

 15日には、かつての同僚で前DeNAのベテラン・多村が育成契約で中日に入団した。ただ、あくまでも支配下契約一本で勝負するつもり。「彼(多村)はまだ、1年、2年と長くやれる選手。僕は最後の勝負としてやっている。育成でいっても二軍の選手とやることになる。二軍では(昨季、打率2割9分9厘、11本塁打と)結果を残したので、一軍で勝負したい。育成はないですね」と話した。そんな松中は“さすらいの打撃コーチ”と化していることでも注目されている。動向を見守っている古巣・ソフトバンクのチーム関係者も「まるでコーチにシフトチェンジしたような動きをしているみたいだね」と話しているほどだ。

 

 今回のグアム自主トレでは、当初は別グループだったオリックス・糸井、ソフトバンク・柳田、阪神・今成と現地で合流した。すると同じ左打者である3人に代名詞でもある内角打ちのコツを徹底伝授。3日間みっちりと内角打ち講座を行ったとのことで、松中も「糸井君や柳田に教えることで自分にも発見があった」と話す。

 

 さらに今後は佐賀・嬉野に向かう。昨季までの同僚・本多の自主トレに合流するためで「ちょっとバッティングを教えてほしいとのことだったので。アドバイスじゃないけど、ヒントを与えられたら」(松中)。自らも一緒に汗を流しながら、打撃技術を伝えるという。

 

 松中の年齢と実績を考えれば、一般的に獲得=将来的な指導者を見据えてのものとなる。今季でも近い役割を求められるはず。それだけに「アピール」と見る向きもあるが、実際に2004年3冠、05年2冠の打撃技術はダテではない。その指導には柳田も感謝を口にしたほど。思惑があろうがなかろうが、PRポイントなのも確かだ。

 

 もちろん、自らも準備万端。「例年以上にしっかりできた。悔いのないように準備をしたいです」とグアムでの自主トレを振り返った松中。吉報は届くか。