阪神の新助っ人ヘイグに“転ばぬ先のマートン本”

2016年01月21日 10時00分

“転ばぬ先のつえ”とはこのことか。11年ぶりのV奪回に燃える阪神の新助っ人、マット・ヘイグ内野手(30=前ブルージェイズ3A)が26日にも来日するが、すでに球団は日本で失敗しないためのデータなど「教科書」を用意。お手本にしたのは、昨年解雇したばかりのマット・マートン外野手(34)だ。

 

 V奪回の行方を占うキーマンの一人であるヘイグは、昨季ブルージェイズ傘下3Aバッファローでインターナショナルリーグ最多の177安打をマークするなど確実性が売り。昨年12月上旬に正式契約を結んだ際に「早めに来日してキャンプに備えたいと思います」と宣言した通り、26日にも来日し、時差ボケも解消した上で2月1日からの沖縄・宜野座キャンプに臨むが、球団サイドも用意周到だ。すでに来日1年目からズッコケないように、これ以上ない「教科書」をヘイグに渡したという。

 

「タイプが似ているということでマートンを題材にしたデータ、ビデオを送った。どうやって相手投手を攻略してきたかとか、見つけたクセなどをしっかり予習できるように作ってある。マートンがどうやって1年目から成功したのかなど、そんな話もヘイグには知ってもらいたいからね」(球団関係者)。首位打者など数々のタイトルを取りながらも来日6年目の昨年限りで解雇したマートンを「お手本」にし、早々とヘイグに“お勉強”させていたのだ。

 

 何もクビにした助っ人を…という気がしないわけではないが、ここ数年の虎の中では抜群の成績を残したマートン。確かに審判への悪態などでひんしゅくも買ったが、打撃技術の研究は熱心で、毎試合ベンチで「対策メモ」を書き込んで結果を出してきたのは有名。他にも「郷に入ったら郷に従え。日本の習慣、文化などもしっかり知って野球にも生かすことが大事」(マートン)と教訓になる残した言葉も多かった。球団サイドは、そんないい部分をヘイグに見習ってもらおうと考えたわけだ。

 

 くしくも19日、ヘイグとブルージェイズ時代の同僚でプライベートでも親交がある元ソフトバンクの川崎が「(阪神は)いい選手を獲ったと思う。性格もすごく明るくてまじめ。人間的にも素晴らしい。阪神の選手も彼から吸収することは多い」と成功を予告。チームになじめるように「ムネリン流」の日本語スラングもすでに教えてあるという。

 

 これには阪神のフロント幹部も「それはありがたい。ヘイグ本人にとっても自信になる」と喜んでいる。

 

 解雇されたマートンで“お勉強”したヘイグ。「実際に見てからどう使うかを考える」という金本監督を喜ばせることができるか。