大食いトレで〝本格化〟したハムのダル2世

2012年03月15日 10時56分

【プロ野球:オラがチームのダルビッシュ(3)】日本ハム・中村勝投手(20)
 エース・ダルビッシュ有投手が退団した日本ハムでは3年目の中村勝投手が後継者の筆頭候補だ。


 高校時代から「埼玉のダルビッシュ」と呼ばれた中村は、入団1年目の8月11日のロッテ戦で5回3安打1失点と好投。日本ハムの高卒新人では05年の本家ダルビッシュ以来となる初登板初勝利を挙げた。本家に似た投球フォームやルックスもあってすぐに「ダルビッシュ2世」と騒がれたが、2年間の勝ち星はこれだけ。昨季の一軍登板はわずか2試合だった。


 意を決した今年は4年目の土屋とともにダルビッシュ軍団の合同自主トレに参加。「練習よりも食事がきつかった」(中村)と振り返るように、2週間の自主トレ中は1日5食から6食の食事が義務付けられ一度にどんぶり飯3杯、肉、野菜も自分の食欲を上回る量を詰め込まれたという。


 おかげで184センチ、80キロだったスリムな体は4キロ増の84キロに成長。尻から太ももにかけてのラインの厚みが増した。春季キャンプ中も師匠の教えを守り「とりあえずおなかいっぱいになるように」(中村)と宿舎の食事会場で〝大食いトレ〟を継続し、プロらしい体を手に入れつつある。


 将来性を高く評価している山田GMは「チャンスをあげればそこそこはやると思う」と期待する一方で「ただ、まだまだ細かいコントロールがない。もうちょっと勝負どころで制球の精度を上げないとダルビッシュのようにはいかない」と厳しい注文も出している。


 中村本人も現状は理解しており「(ダルビッシュとの時間は)全てにおいて自分にプラスになっている。自分もシーズンを通してゲームを作って相手をねじ伏せられる、そして次の試合にも影響を与えられるような投手になりたい」と、まだ遠い師匠の背中を追いかけている。

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