巨人オーナーの「ソフトバンク最強」発言 パ5球団は黙っていてはいけません!

2016年01月20日 10時00分

「ソフトバンク最強」発言の白石オーナー

【赤坂英一「赤ペン!」】巨人のスタッフ会議が行われた15日、白石オーナーがソフトバンクの王会長から年賀状が届いたことを明かした。「今年は巨人と日本シリーズを戦いたい」という趣旨の一文があり、「巨人軍としても実現させたい」と大いに意気込んでいた。そこまではいいのだが、勢い余ってこう発言していたのが引っかかった。

「ソフトバンクの実力はパ・リーグ最強だろう。ペナントを勝ち取るのは確実ではないかと思う」

 ちょっと待ってくれ、だ。ソフトバンクの戦力がパのみならず12球団でずぬけているのは誰しも認めている。首位を独走し、ぶっちぎりで優勝する可能性も確かに高い。白石オーナーも虚心坦懐に率直な見解を述べたにすぎない、と言われれば確かにそうでしょう。

 だが、これではソフトバンク以外のパ5球団の立場がない。パの優勝はもう戦う前からわかっている、と言われたようなものだからだ。私がパ5球団の関係者だったら、そういう言い方はないんじゃないですか、と言いたくなります。白石さんが評論家ならともかく、あくまでも球界の内輪にいる一球団の一オーナー(のはず)ですから。

 一昔前、渡辺オーナーや長嶋監督の時代なら、巨人の球団幹部がこんな発言をしたら、すぐマスコミがかみついた。記者がパ5球団の監督や関係者に電話して反論を引き出し、「激怒」という2文字の大見出しを紙面に躍らせ、「遺恨の対決」を積極的に演出、ここぞとばかりに対決ムードをあおったものだ。今どき、そんなマッチポンプははやらないだろうけど。

 当時は、こういう発言に発奮、「そんなことを言われて黙っていられるか! 優勝するのはウチだ!」と、髪を逆立ててぶちあげる反骨心の持ち主がいた。いまのソフトバンクと同様に、西武が栄華を誇った1980、90年代は、近鉄、オリックス・仰木、日本ハム・大沢監督が、事あるごとに王者・西武への挑発、暴言、問題発言を連発。際どいジョークや度肝を抜くアイデアも披露し、毎年大いにパのペナントレースを盛り上げた。

 パ5球団の監督に感情的な反論を求めるつもりはないが、今年はもっとソフトバンクの足を引っ張り、ひと泡もふた泡も吹かせてもらいたい。セの5球団も黙っていてはいけません。今年の日本シリーズは楽天―広島、日本ハム―阪神もあるぞ、と思えるぐらいの熱い熱い戦いを期待している。