ソフトバンク・内川聖一外野手(33)が17日、宮崎・日向市での自主トレを公開した。

 昨年も同行したチームの後輩・上林、DeNA・松本に加えて、今年から広島・小窪、鈴木、上本が「チーム内川」入り。砂浜ダッシュやティー打撃などを精力的に行い、汗を流した。

 内川は今季、柳田の挑戦を受ける。トリプルスリー男は周囲の声もあり、4番の座を狙うと宣言。チームの中心になった自覚の表れでもあるだけに「4番を打ってみたい気持ちになったなら、いいことだと思う」と大歓迎だが、昨季4番を担った内川自身も雪辱に強い意欲を燃やしている。

「3番から4番に上がって、4番からは落ちるしかない。落ちたくはないという気持ちはありますね。監督が決めることだし、そこじゃなきゃ嫌だということはないけど、そこを任されるようにやりたい。4番として成績を残したいと思う気持ちはあります」

 昨季は4番を任されながら、8年ぶりに打率3割を下回った。柳田、李大浩、松田が本塁打を量産する中で「恥ずかしい気持ちがあった」。柳田の打撃は驚異だが、それでもチーム内では「4番・内川」を推す声は多い。

「経験や実績を考えたら内川だよ。(昨季)30本塁打を超えて打ったけど、まだ柳田は早い。今年どうなるかも分からないわけだし、去年と同じ3番でというのがいいと思う。去年は重圧があったかもしれないが、内川の技術からすれば2年目の今年は普通にやってくれるだろうからね」(チーム関係者)

 今季の個人目標は右打者史上初の200安打。自分らしい4番のスタイルを築き上げ、チームを引っ張る。