由伸監督 キャンプは“超放任主義”

2016年01月15日 16時00分

コーチ会議を終え、クラブハウスを後にする由伸監督

 巨人の首脳陣が14日、ジャイアンツ球場に集結して来月1日から始まるキャンプへ向けたコーチミーティングを開いた。選手の自主性を重んじる高橋由伸監督(40)は、自ら掲げた「一新」のスローガンをもとに、大胆なメニュー改革を決断。注目される青年監督の1年目キャンプは“超放任主義”で臨むことになりそうだ。

 

 監督が交代すれば、キャンプも変わる。約2時間の会議で由伸監督が示したのは“自己管理型キャンプ”という基本方針だった模様だ。その上で、この日は選手の振り分け、具体的な練習メニューが話し合われた。

 

 キャンプの詳細は翌15日にフロントを交えたスタッフミーティングでの了承を経て決定するが、この日の会議を受け、ようやく“由伸カラー”が見えてきた。

 

 まず、原前監督体制下のキャンプと大きく違うのは、夜間練習の撤廃を決めたことだ。昨年までは一軍主力級でも30歳以下には、宿舎での素振り練習が義務付けられ、二軍は夕食後に再び宿舎を出発し、室内練習場で夜も汗を流していた。

 

 これまでも夜間練習の意義については賛否両論あったが、会議に出席したコーチの一人は「夜も練習があると思うと、肝心の昼間に集中力を欠いたり、おろそかになる。体力的にもグラウンドの練習で十分追い込むことはできる。短い時間で集中して効率的な練習をしよう、というのが監督の考えだ」と説明した。自主的に練習したい選手のために素振り部屋の設置などは検討されているが、チームとして強制することはしないという。

 

 また犠打世界記録を持つ川相現三軍監督の巨人復帰に伴い、2011年から始まったキャンプ初日恒例の“バント講習会”も、目に見えた効果が上がらなかったことから廃止の方向。秋季キャンプから導入されたバーチャル打撃マシンでの自主練習に切り替えていく。

 

 ベテランについては完全に“本人任せ”だ。由伸監督は阿部、相川、鈴木については別枠のグループを設け、キャンプ序盤のマイペース調整を認める考えを示した。本隊も全体練習は極力短時間で行い、個人練習の時間を増やしたい考えだ。

 

 練習後の生活も、あくまで“自己責任”となる。野球賭博騒動が発覚直後の秋季キャンプでは厳しい外出規定や禁止事項があったが、門限も昨年同様に午前0時(休前日は午前1時)と、昨秋から2時間も大幅緩和された。ゴルフ、パチンコ、夜の“クラブ活動”も解禁となる。ただし「何か起きても、球団や監督は守らない。チームの和を乱す行為をした場合は、今後断固とした処分を下す」(球団幹部)という。

 

 選手の自主性を最大限尊重する方針は、現役時代から厳しい自己管理を貫いてきた由伸監督らしいと言えるが…。選手との深い信頼関係をもとに描く“大人キャンプ”は果たして成功するか――。