オリックスのコーチ会議が14日、ほっともっとフィールド神戸で行われ、宮崎キャンプに臨時コーチとして、オリックスの前身の阪急で通算284勝をマークしたOBの山田久志氏(67)と通算1065盗塁のプロ野球記録を持つ福本豊氏(68)を招聘することが決まった。山田氏は6日からの第2クール、福本氏は16日からの第4クールに合流して指導にあたる。

 福良監督は「あれだけの経験がある方。(選手は)いろんなことを聞いてほしい。吸収することは多い」と“レジェンド効果”を期待。コーチ陣は「僕らにとっても憧れのスターですから勉強したい。僕らの及ばない考えを持っておられるはず」と目を輝かせた。

 さらにチーム関係者は「山田さんがなぜ、あそこまでなれたのかというプロセスを選手は学んでほしい。サブマリンの独特なフォームですごい記録を作った。当時はあんな投げ方でできるとは思われなかったでしょう」と話し、福本氏に関しても「うちはチームでシーズン88盗塁(昨年)なのに、福本さんは1人で106盗塁(1972年)ですからね。小さい体で打撃も最初は上手じゃなかったのに、なぜ2000本(通算2543安打)も打てたか、ということもね」。なかには「選手は2人の話をメモに取るといい。特に福本さんはテレビ解説が面白かったし、表現力が豊かでしょ。どんどん質問もしてほしい」との声も。

 13日にはルーキーらが神戸で自主トレするマーリンズ・イチローに直立不動であいさつしたが、レジェンド臨時コーチの2人にも“最敬礼”が必要だろう。