オリックス女子“オリ姫”グッズはディズニーからの女神が支える

2016年01月17日 10時00分

ディズニーでの経験を生かしたいという古賀氏

 オリックスが今年“オリ姫”のさらなる拡大を目指して、オリ姫グッズを大展開させる。アクセサリーや小物など、球団グッズの枠を超える勢いで増殖中だが、その陰には“ディズニーからの女神”がいる。球団では昨夏から元ディズニーランドで商品企画をしていた女性をオリ姫グッズ担当に起用。女性ならではの視点で新商品を世に送り出している。そのアイデアの秘密とは――。

 

 オリ姫はチームが2位に躍進した2014年から取りざたされ、広島“カープ女子”と並ぶ勢いで増え始めた。この現象に着目した球団側は昨年から“オリ姫コンテンツ”を開始。“オリ姫デー”などさまざまなイベントやサービスを企画し、公式ホームページでもPRを続けてきた。

 

 それに伴ってオリ姫グッズも強化し、これまで発売してきたのは約100種類。昨年8月から元ディズニーランドで商品企画を手掛けていた古賀ひとみ氏(30)を商品営業部の担当者に起用し、女子目線で本格的な商品開発に乗り出している。

 

「今年は他がやっていないようなものをどんどん出していきたい。パッと見てオリックスとわからないような。バファローズのロゴが目立つのではなく、バファローズがイメージできるようなもの。Tシャツでもパフスリーブ(膨らんだ袖)のものとか、カッティングも市場の流行にのっとったものですね」(古賀氏)

 

 昨年11月の「ファンフェスタ2015」で「シュシュ」「ファーピアス」「ポーチ」「ニットキャップ」などが発売され、新アイテムに加わった。

 

 球場での応援スタイルについて古賀氏は「ユニホーム、マフラータオル、メガホンとかのスタイルはどの球団でもあるのでアクセサリーとか他にないアイテムをやっていきたい。オリ姫になりきるというイメージですね。やりたいと思っているのは花冠。ライブやフェスに行くとつけている人が多い。ドーム球場なので見栄えも華やかになると思う。ネイルシールみたいなおもちゃ感覚のコスメも面白い」と考えている。

 

 当然、ストリートリサーチも抜かりはなく「街中を歩いてたくさん着られているものは注目して見るようにしています。ニットキャップならネームが縫い付けられているようなものが増えていますね。なのでファンフェスタで作りました」(古賀氏)

 

 ディズニーで3年間、キャラクターの商品開発を手掛けた。

 

「ディズニーストアに来るお客さんって“コア”なんです。いかにキャラクター感を出した商品を作るか、を1から考えて作ることができたんです。その意味ではバファローズっぽさ、イメージの切り口を作るノウハウは築けたのかな、と思う」。思い描くオリックスのイメージは“かっこいい系”。

 

「カープ女子、TORACO(阪神)よりもシュッとしている。ブリブリせずに、甘さ控えめ、クールな感じ」と思いをめぐらせ、それをもとに「今後は冒険をどれだけできるか、ですね。オリックスは女性のものをこれだけ展開できる。他の球団に比べると自由度が高いと思います」と目を輝かせる。

 

 古賀氏がスタッフに加わって以来、他の男性スタッフも大いに刺激を受けている。商品営業部の砂川課長は「女性の意見を聞かないといけない。それまで男性が一生懸命やっていたわけですけど、今は古賀さん中心にやっている。パイオニアになってどんどん引っ張っていってもらいたい」と期待を寄せる。

 

 まだまだ一般向け(男性向け)の商品が多い中「これから女性向けの比率を上げていきたい」(同)。いい意味で“野球色”が薄くなればコラボレーションの幅も広がりやすく、野球ファンのみならず、世間にもアプローチしやすくなるはずだ。

 

 砂川課長は「今は地盤を固める時期。ひとつのオリ姫というカテゴリーができたので、ある程度浸透すれば次のステージと思っています。売り上げも上がってきているし、地固めができつつある。応援ファッションにしても球場で着替えるのではなく、家から着てきてほしい。まだ、恥ずかしさがあるのかもしれない。まずはそういう環境作りからしたい」と気を引き締めた。阪神ファンからも「バファローズの女性向け商品の方がかわいい」との声も聞こえてくる。

 

 今年も女性グッズはオリックスが球界をリードしていくのは間違いないようだ。