「名球会ベースボールフェスティバル2016」(11日、ヤフオクドーム)の目玉企画として開催されたセ・パ対抗戦で、野球ファン垂ぜんの対決が実現した。

 初回、セは一、三塁のチャンスを作ると打席には4番・王貞治氏(75)。パのマウンドには山田久志氏(67)。「王対山田」といえば、1971年、巨人と阪急が激突した日本シリーズ第3戦で、王氏が山田氏から放った逆転サヨナラ3ランが今も語り草となっている。

「王シフト」を敷いたパだったが、結果は山田氏が空振り三振を奪い雪辱。登板後は「一塁、三塁でスリーランの時と、アウトカウント以外はまったく同じ状況だった。『何とか打ち取ってやろう』と思っていた。王さんがお返しをしてくれたんでしょう」と対戦を振り返った。