野球の〝素人〟に学んだエース金子

2012年03月21日 11時00分

【プロ野球:オレの転機(2)】オリックスのエース・金子の人生が劇的に変わったのは長野商1年の春だ。野球部OB会の招きで臨時投手コーチをしていた運動学トレーナーの矢野典佳氏との出会いだった。


「投球フォームとかいろいろ教わりました。野球をやったことがない人なんですけど運動学で体の全部のことを教わったんです」


 矢野氏の指導は他のコーチと全く違った。


「例えば〝こうやった方がいい〟と言われて〝なんでですか〟と聞いても経験からくるものだったりして理由を教えてくれない人もいるんです。でも、矢野さんは理由もちゃんと教えてくれた。下半身、上半身の使い方、とにかく全部。それまで自分の投げ方について考えたことがなかったので〝そうなんだ〟と思うことでした」


 矢野氏は金子が進んだ社会人のトヨタ自動車からも招聘され、2年間にわたって野球部を指導。そこでの時間も大きいものだったという。


 金子は2004年のドラフト自由枠でオリックスに入団し、09年の最多勝(17勝)を含め、08年から4年連続で2桁勝利をマークしている。


「僕は投手なので一番重要だと思っている肩甲骨の使い方、あとは左腕で右足をメーンで使っているので、そこの意識ですね。今も矢野さんとは連絡を取っています」。恩人の教えを忘れることはない。

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