42歳イチロー“リアル岩田鉄五郎”になる?

2016年01月11日 10時00分

 マーリンズのイチロー外野手(42)が毎オフ恒例の古巣・ほっともっとフィールド神戸で自主トレを続けている。今オフは例年と違って屋外グラウンドに移動。青空の下で十数人のスタッフとダッシュ、キャッチボール、フリー打撃をこなし、盟友のオリックス・田口二軍監督、ブルージェイズからFAの川崎が合流したこともあった。

 

 そのイチローも42歳。昨年はメジャー移籍後最低打率となる2割2分9厘と苦しみ、マーリンズでの立ち位置は今後も外野の控えに変わりない。メジャー“最終章”に差し掛かり、国内復帰もささやかれるようになってきている。

 

 しかし、イチローとともに汗を流すスタッフの一人は声を大にして“ネガティブ論”を否定した。「なんで周りの見方はネガティブなものばかりなのか。年がどうとか、肉体の衰えとか…。どうして42歳の彼に夢を見ようとしないんだろう。僕らは彼に夢を見させてもらっている。サラリーマンだって20代はフットワークはいいけど、結果に苦しんだりするもの。でも、40代になればフットワークは落ちるけど、キャリアと知恵で結果を出せるようになるでしょう。40代なりのやり方、夢の見せ方がある。彼からはポジティブなオーラしか感じない」

 

 例えるなら「岩田鉄五郎」だという。水島新司氏の漫画「野球狂の詩」「あぶさん」などに登場する投手で、53歳にして9回完投して53失点、投球数688という仰天記録を作ったり、72歳にして選手兼任監督として現役復帰したりする鉄人だ。「岩田鉄五郎も夢を見せてくれた。年をとっても努力する人間とそうじゃない人間は差が出てくる。水島先生はそのことをわかっていたんでしょう。今までの40代にできなかったことをイチローも見せてくれると思う」(同)。イチローは“リアル岩田鉄五郎”になれるか。