オリックスのファンクラブに“昆虫会員”が誕生するかもしれない。世間のペットブームに目をつけた球団では「BsCLUB」の中に「Bsわんにゃんクラブ」と称したペット限定のファンクラブを新設。もちろん球界初の試みだ。

 オリックスファンに飼われている犬、猫などのペットを対象とし、年会費は2500円。入会すればドッグウエアかペット用クッションが特典としてプレゼントされる。現在、5万人の“人間会員”に対し、5000匹のペット会員を目標にしているという。

 担当者は企画の意図を「オリックスファンの市場を調べると、飼われているペットの種類の第1位が犬、2位が魚類、3位が猫で、うち6割がペットを家族と思っているんです。そうなってくると“家族”というものをファンクラブに属させたい、というニーズがあるんじゃないかと考えたんです。ヒアリングを重ねたうえでやろうと思った。メジャーでも“ドッグデー”があったりしますしね」と説明した。

 ただ、ペットといっても昨今は多種多様化しており、は虫類や両生類、珍しい昆虫なども含まれるはず。明確な線引きがない以上、それらすべてを飼い主が「うちのペット(家族)です」と言えば、何でも会員として認められるのか…。

 担当者は「入会申し込みをしてもらってホームページからペット登録した証しを作れば、種類は問いません。家族と認めるなら入れます。昆虫でもです」と話し、入会特典についても「イグアナや蛇が多ければ、そういう形のものを考えていきたい」とした。将来的にイベント開催や屋外のほっともっとフィールド神戸で「ペットエリア」設置なども視野に入れている。

 チームが5位に低迷したことで「ペット会員なんて何をやっているんだ」などという厳しい声もある。しかし、冒険に賛否はつきもの。果たしてどれだけ“珍会員”が集まるか。