【2015年 プロ野球大将】特別賞・清宮幸太郎(早実)

 プロではないが、今年の野球シーンはこの男抜きには語れない。夏の甲子園大会で大フィーバーを巻き起こした早実の怪物1年生スラッガー・清宮幸太郎だ。

 父はラグビー界のレジェンドで、ヤマハ発動機ジュビロの監督を務める克幸氏。リトルリーグでは世界一にもなった「和製ベーブ・ルース」は順調に成長して、甲子園出場最初のチャンスをモノにして聖地にやってきた。チームは準決勝で敗退したが、清宮は5試合すべて安打を放ち、19打数9安打、2本塁打、8打点と噂にたがわぬ活躍を見せた。

 早実の試合はチケットを求めるファンが早朝から大行列をつくり、スタンドは超満員。また清宮のものまね芸人も登場するなど、高校球児の枠をはるかに超えた存在となった。決してイケメンとはいえない清宮だが“ゆるキャラ”の雰囲気で親しみやすく、今までにないタイプのヒーローとして野球界に君臨しそうだ。