来季でプロ2年目を迎える巨人・岡本和真内野手(19)への期待がうなぎ上りだ。台湾ウインターリーグ(WL)で爆発中の岡本を視察するため球団幹部が17日に渡台。着々と「和製大砲」への道を歩むホープの成長は肉体にも表れており、チーム内でも“巨大化”が評判になっている。

 若武者の進化が止まらない。ルーキーイヤーの今季は8月下旬に一軍昇格を果たし、9月5日のDeNA戦(横浜)で初アーチも放った。

 シーズン終了後はWLに参加し、17日までの出場16試合で打率4割7厘(54打数22安打)、2本塁打、リーグトップの16打点と大奮闘。覚醒の予感を漂わせ、堤GMら球団幹部が渡台した。

 2年目の岡本に待ち受けるのはシ烈な三塁レギュラー争いだ。

 ベテランの村田だけでなく、内野を万能にこなせる前ロッテのクルーズも加入するなど強力なライバルが増えた。村田も合流する坂本、長野らとのグアム自主トレでは課題の守備にも磨きをかけ、定位置取りに臨む。

 その岡本は1年のプロ生活で体形も大きく変わった。入団当時から「ブヨブヨ」と自虐的に表現していたポッチャリとしていた体も厳しい練習でシェイプアップ。体重は95キロをキープしたまま、全体的にひと回り以上も分厚くなった印象だ。宮崎秋季キャンプでも岡本のニューボディーには、ナインから「デカくなったなあ」と感嘆の声が漏れていたほど。それどころか「まだ成長期なのか!? 背も2~3センチ伸びたんじゃないか?」との声まで上がった。

 岡本は「背は伸びてないです…。実は姿勢が悪かったので意識しているんです」と告白。日ごろから猫背になりがちだった背筋を伸ばすように心がけていた結果だが、これも本業での成長につながっているようだ。内田打撃コーチは「背筋は大事。一番の中心線。回転運動を使うところだからね。ボールの見え方も変わってくる」と評価し「言われるままじゃなく、自分でも考えられるようになったんじゃないか。“大人のバッティング”というかね」と頼もしそうだ。

 未来の主砲候補は、体のスケール感も増してきた。今後がますます楽しみだ。