今季再ブレークした阪神・福留孝介外野手(38)が17日、甲子園の球団事務所で契約更改に臨み、5000万円増の年俸2億円プラス出来高でサインした。

「一年間大きなケガなくプレーできたのは良かったが、個人の成績として納得していない。納得することはこれからもない。もっともっと上を目指せるようにやっていきたい」と話した福留は今季、両足に不安を抱えながらも140試合に出場。打率2割8分1厘でチーム2冠となる20本塁打、76打点をマークした。

 3年契約の最終年でようやく持ち前の勝負強さを発揮したが、今回の新たな交渉の席では「一年一年が勝負。こちらから言った」と“志願”しての単年契約を締結し、自ら“退路”を断った。

「プレーしている以上、満足すればそこで終わってしまいそうな気がする。満足することなくやれたらと思う。自分で限界をつくるつもりはない。必要ないと言われれば、ユニホームを脱がないといけない。この年になると次の年も必要とされる働きをしないと(現役を)続けていくことは難しいと思う」とキッパリ。

 通算2000安打達成まであと67本に迫るが「意識しない。打てる時がくれば打てるだろうし、そのためにやっていない」と眼中にない。

 一方、金本知憲監督(47)や球団からはリーダーシップも期待されており、福留も「(キャプテンの)鳥谷一人に任せるのではなく、少しでも手助けできればいい」と話した。

「(目標は)チームが勝つこと」と話した福留。この男が打たない限り、阪神のV奪回はありえない。(金額は推定)