広島・梵英心内野手(35)が11日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、1000万円減の年俸9000万円でサインした。今季は96試合の出場で打率2割3分7厘、6本塁打、27打点。二軍落ちも経験したベテランは「最終的なイメージが悪かった。もう一度、気持ちよく練習に向かいたいと思ったので」と二つ返事で減俸を受け入れて来季へ気持ちを切り替えた。

 もちろん、狙うのは定位置の奪還だ。今季は優勝を狙うチームの精神的支柱として期待されながらも活躍できなかっただけに「個人としても活躍したいし、チームとしても優勝したい気持ちがある。個人としてもチームとしても最高の成績を残したい」。

 チームでは若手が台頭。さらに球団側は新たな三塁手として前中日のルナと交渉を進めるなど、来年36歳を迎える梵にとっては過酷な状況になりそうだが「(三塁は)球団の補強ポイントだと思うが、そこに負けないように準備していきたい」と簡単に席を譲るつもりはない。

「(野球人生も)そんなに長くないと思うので一年一年、一日一日を必死になってやっていきたい」と意気込む梵。ベテランとしての意地を見せられるか。(金額は推定)