DeNAの“育成の星”砂田毅樹投手(20)が9日、球団事務所で契約交渉を行い、210%増の1300万円でサイン。来季からは背番号も憧れのソフトバンク・工藤監督が横浜時代に背負った「47」となることもあり、鷹戦での好投を誓った。

 今季は年俸360万円の育成選手として開幕を迎えた砂田は、5月に支配下となったことで年俸が420万円に上昇。その後は6月14日のデビュー戦(札幌ドーム)で6回途中2失点と日本ハム・大谷と堂々の投げ合いを演じ、7月8日の広島戦で初勝利。14試合で防御率3・20、3勝5敗の成績を残し、開幕時から一気に約3・6倍の年俸を手にした。

「急におカネが増えるので困る」と初々しさを見せた左腕は、球団から「47」への背番号変更を打診され「初めて買ったのが、工藤さんの横浜時代の47番のユニホーム。父が買ってきてくれた。背負えるのは幸せ」と快諾した。

 レジェンド左腕を参考に、プロへの道を駆け上った。「父が工藤さんが好きで、自分もお手本にして練習していた。いつかはと思っていたけど、こんなに早くもらえると思っていなかった」。

 今季、砂田は交流戦登板は日本ハム戦のみ。来季のホークス戦はビジターとなる。「ヤフオクドームで投げたことはない。工藤さんの前で47番をつけて勝ちたい」と、砂田は福岡での“恩返し”を心待ちにしている。(金額は推定)