中日は1日、ダヤン・ビシエド外野手(26=前ホワイトソックス3A)、ファン・ハイメ投手(28=前ドジャース3A)、ジョーダン・ノルベルト投手(28=前レイズ3A)の3選手の獲得を発表した。

 中でも目玉となるのがビシエドだ。ホワイトソックスに在籍した2012年に25本塁打を放つなど、メジャー5シーズンで通算66本塁打を誇る長距離砲。契約に結びつけた国際渉外担当でもある森ヘッドコーチは「今年はどうしても右の大砲が獲りたかった。(ビシエドは)12、13年に(自分が)メジャー解説の仕事で見た。いい若いのが出てきたなと思った。(今回)たまたまフリーになると聞いた。日本の何チームかも来ていたみたいだけどな」と満足げ。実際に今季、渡米して打撃練習を見ており「(ああいう打者は)久しぶりに見た。スイングスピードはウッズかな」と横浜、中日で3度の本塁打王を獲得したタイロン・ウッズになぞらえて絶賛した。

 心配されるのは14年にホワイトソックスで21本塁打を放ちながら、15年はメジャー出場がなく、マイナーで3球団から4度解雇されたこと。ただそれについても調査済み。「脇腹を痛めてマイナーに落ちた。太りやすいことも問題だった。確かに(15年の)3Aの初めのころは以前より太っていたが、すぐに体重は落とせている。(シーズン終盤にホワイトソックス傘下に)戻ってからは36試合で7本ホームランを打っている」(森ヘッドコーチ)と問題なしとみている。食事をともにした“面接”でも「とにかく野球をやりたい」と熱意にあふれていたそうで「(年齢的に)何年後かには(メジャー復帰したいという)夢が出てくるかも」と早くも流出を心配するほど。

「ダメだったら一緒にクビになる覚悟」。森ヘッドコーチがそこまでほれ込むビシエドに注目だ。