「平尾さんに仕事回せ」西武ナイン奮起1勝

2012年10月15日 16時00分

 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦が14日、西武ドームで行われ、西武がソフトバンクに第1戦の借りを返し、1勝1敗のタイ。決着は15日の第3戦に持ち越された。

 王手をかけられた西武がソフトバンクに8―0で快勝。CSでの対ソフトバンク戦の連敗を6で止め、逆王手をかけた。ナインの原動力となったのは、尊敬する先輩に仕事を――という思いやりだ。

 初戦を1―2で落として後がない西武打線が突然、目覚めた。3回に秋山、中島の連続適時打で鷹のルーキー武田をマウンドから引きずり下ろすと、打者一巡の猛攻で大量7点をリード。続く4回に1点を追加すると、先発の岸が6回を無失点に抑えるなど、ライバルに付け入る隙を与えなかった。

 試合前、早出練習で汗を流す若手選手の前に、6日のロッテ戦で引退セレモニーを行った平尾博嗣内野手(36)が黒のスーツ姿で現れた。第1戦の清原和博氏に代わり文化放送のゲスト解説に呼ばれた平尾は「何とか3戦目にいってくれ」と勝利をお願い。第2、3戦の解説を頼まれていたため「1試合だけでは家族を養えない」とか。

「チャラ尾」として人気を博し、代打の切り札として活躍した平尾だが、今後の身の振り方に関しては現時点で未定。昨年結婚して妻子ある身だけに、少しでも収入を増やしたいという“身につまされた”懇願だった

 この日は1番浅村、2番秋山ら平尾を尊敬する若手がこれに応えた。浅村が失策、四球、右前打で3出塁すれば秋山は3回、大量点の口火となるチームにとって4試合ぶりの適時打を放った。

“裏のモチベーション”はさておき、ソフトバンクに一矢を報いた渡辺監督は「キーマンの浅村が塁に出ると(打線に)動きが出てくる」とニンマリ。西武ナインは、世話になった平尾先輩に仕事を回すためにも負けられない。

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