今季限りで現役を引退した和田一浩氏(43)に対して“古巣”中日から現役復帰を望む声が噴出している。

「NPBアワーズ」の表彰式で功労賞を受賞した和田氏は、通算19年にわたった現役生活を振り返り「正直、もっとできたんじゃないかな。そういう気持ちが強い。成績的にはもっとやりたかった気持ちがある」と発言。さらに「辞めるという区切りは自分で付けられなかったという感じですね」と、まるで“第三者”に引導を渡されたかのようなコメントも残した。

 そんな和田氏に同情するかのように周囲は「ベンちゃん(和田氏の愛称)は引退すべきじゃなかった」とシュプレヒコール。球団関係者は「ベンちゃんの引退決定は落合GMが決めたことだけど、これには正直言って誰もが納得していない。チームの現状を見れば、それは一目瞭然でベンちゃんを上回るレベルの外野手はウチには誰一人いない。来季は言いだしっぺの落合GMが『ベンちゃん、やっぱり助けてくれないか』と頭を下げることになるんじゃないか」とまで言うのだ。

 これについて和田氏は「そういうふうに言ってもらえるのは“ありがたいな”という気持ちはあるけれど…。現実問題(中日に)契約してもらえなかったので、そこはしょうがないです。GMが復帰要請してきたら?(可能性は)普通に考えてゼロでしょう」と言う。だが、表彰式に和田氏とともに出席した谷繁監督も「(現巨人三軍監督の)川相さんみたいに(巨人で引退)セレモニーまでやって(中日で現役に)復帰した例もあるし、分からんぞ。(和田も)2年間ぐらい休んだら“やりたい”って言いだすんじゃないの」とジョーク交じりながらニヤリ。引退したばかりの和田氏の去就問題からも目が離せない?