メジャー挑戦を直訴した広島・前田健太投手(27)は沢村賞、最多勝、ベストナインの表彰を受け「数字で評価される世界。タイトルを取らないといけないと思っていた」と笑顔を見せた。ただ、タイトルへのこだわりは舞台がメジャーとなっても同じ。「どの世界にいてもアスリートならば一番を目指す。いろいろな部門でトップがあるのでどれか一つでもいいので取りたいと思うのは変わらない」とメジャーでプレーすることになってもサイ・ヤング賞などの獲得を目指す覚悟だ。

 球団側は来週末にも方向性を出す構え。そんななか、表彰式の壇上では少年時代の憧れがイチローだと話した際に司会者から「今、イチローさんにメッセージを送っていただいてもよろしいですか?」とメジャーを連想させるようなむちゃぶりを受け「えっ!」としばらく絶句するハプニングもあった。それだけその動向には注目が集まっているということだが、果たして…。