“台湾乱痴気騒動”の代償…巨人・坂本「主将剥奪」へ

2015年11月25日 16時00分

坂本の立場が危うくなってきた

 夜遊びの代償はあまりに大きかった――。巨人が坂本勇人内野手(26)から主将の座を剝奪することを本格的に検討していることが24日、分かった。野球賭博問題で大揺れとなっている最中に発覚した台湾での“乱痴気騒動”には、球団も親会社も激怒。坂本本人は反省の色を見せているものの、すでに後任主将の具体的な名前も挙がっている。

 

 事の発端は、台湾の週刊誌「壹週刊」が電子版で報じたスキャンダルだった。12日のドミニカ共和国戦後に坂本を含む侍ジャパンの一部メンバーが、ナイトクラブで酒を片手に大騒ぎする様子が動画付きで配信されたのだ。

 

 動画に映っていたのは坂本のほか、澤村、中日・大野、広島・前田、西武・秋山ら“88年組”の面々。ナイトクラブの店内で、若い女性をはべらせてグラスを傾ける模様や、坂本が泥酔して路上に酒をまき散らす姿などがバッチリ映っていた。

 

 仲の良い選手同士で街へ繰り出し、酒を酌み交わすことはよくあることだ。それでも、海外ではプライベートの行動も“パパラッチ”の対象になる。本人たちに悪気はなかったのかもしれないが、巨人の主将でもある坂本にとってはなんともタイミングが悪過ぎた。

 

 侍ジャパンのメンバーが台湾で「プレミア12」に参戦していた同時期、巨人は宮崎で“綱紀粛正キャンプ”の真っ最中だった。野球賭博問題の影響で門限が前倒しになったほか、休日もゴルフやパチンコといった娯楽は禁止。女性がいる店での飲食も自粛となっていた。

 

 先日開かれたオーナー会議では、白石オーナーが一連の問題を謝罪。「ファンの期待や信頼を裏切ることがあってはならない。一般の人たち以上に責任が重い。倫理、モラル、公序良俗という言葉に代表されるような規律をきちんと、ルール、エチケットを守っていくということを徹底させなきゃいけない」と語っていたばかりだった。

 

 そんななか、キャプテン自ら“乱痴気騒ぎ”に興じていた事実が発覚したのだから、球団や親会社がカンカンになるのは当然。坂本らには侍ジャパンに同行していた巨人関係者を通じて「軽率な行動は慎むよう」伝えられていただけに、問題の動画を目にしたフロントは「馬の耳に念仏だったのか…」と怒りを通り越し、あきれ果てた。帰国後、坂本は事の重大さに気付いたのか、球団に反省の色を示したというが、後の祭り。頭を下げて済む問題ではなかった。

 

 スキャンダルが国内でも報じられ始めたのと同時に、事態を重く見た球団は、坂本への“処分”を検討。「キャプテン職剥奪」へ向けて動きだした。すでに球団内では坂本に代わる後任主将のリストアップに着手。前出のフロントによれば「監督の意向次第では勇人の続投もあり得るが、さすがに今の空気ではかばいきれないのでは。上層部は亀井に任せたい意向と聞く」という。

 

 坂本の主将就任は、本人の成長を願う当時の原監督の強い意向が働いてのことでもあった。ただ、その“後ろ盾”はもういない。先代の阿部から引き継いでわずか1年での主将交代となれば、異例の事態だが…。“台湾の夜”をきっかけに、若き主将の立場は急速に危うくなっている。