ソフトバンク・柳田悠岐外野手(27)が、ベストナインに2年連続で選出され「選んでいただいて本当にうれしいです。今年は日本一にもなれましたし、いいシーズンでした」と喜んだ。偉業のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成した大砲は、さらなる進化のためオフのトレーニングを思案中で、すでに来季の目標を日本球界では前人未到の「40本塁打、40盗塁」に設定。精神力も磨く冬トレプランを披露した。

「自主トレ先をどこでやろうかなって考えている段階ですが、下半身中心に鍛えようと思っています。走り込みを重点的にやりたい」

 代謝が良く、運動量が多いため落ちやすい体重を増やしながらも、同時にスピード、敏しょう性も高めていくつもりで、自主トレ先の候補地としては「山ごもりもいいですね。雪の上をはだしで走るのもいいかもしれない」と、精神力アップもテーマの一つであることを明かした。

 柳田は一昨年オフ、今宮の兄・年男さんが住職を務める一心寺(大分市)で「寒行」に挑んだ経験がある。深夜の極寒の中、ふんどし一丁で水を浴び続けた。「金本さんの護摩行もすごいですけど、寒行も本当に厳しかったですよ」と振り返る。

 今オフは、基本的に単独での自主トレを予定しており、身も心も鍛えられる場所を自ら探すつもり。日本球界に現れた規格外の男だけに「40―40」同様、誰もやったことのない“修行”になるかもしれない。