米大リーグ挑戦か否かで去就が注目される広島・前田健太投手(27)が23日、マツダスタジアム行われたファン感謝イベントに出席した。

 スタンドのファンから多くの声援を浴びた前田は、去就や球団側との話し合いについて問われると慎重に言葉を選びながら「(会談は)時間があるときにできればいい。早くしないといけないわけではないが、いつまでも時間があるわけではないので。話をするときはしっかり自分の思いを伝えたいと思う」と話した。

 一方で、球団側も慎重に交渉を重ねるつもりでいる。交渉役を務める鈴木本部長は「話し合いは1回とは限らない。何回でも話をしようと思う。まずは彼の考えを聞きたい」と、じっくり時間をかける方針だ。

 ポスティングシステムによる移籍はFAとは違って、主導権は球団にある。夢を実現できるかどうかは、前田自身のアピールにかかっているといえそうだ。