広島の新外国人選手、ジェイソン・プライディ外野手(32=アスレチックス)のひげに妙な注目が集まっている。

 契約金1000万円、年俸4650万円プラス出来高払い(金額は推定)で赤ヘルの一員となった新助っ人は今季メジャーで6試合止まりだったが、3Aのナッシュビルでは127試合に出場し打率3割1分、20本塁打、89打点、20盗塁をマーク。「ヘッドが利いていてシュアなバッティングをする」(球団幹部)と今季貧打に泣いた打線の起爆剤としての役割が求められている。

 そんなプライディには早くもジンクス打破の期待も掛けられている。豊かなあごひげを蓄えている新助っ人だが、赤ヘルにはあごひげにまつわる苦い思いがあるからだ。近年でもトレーシーやチューク、ソコロビッチ、ザック・フィリップス、シアーホルツなどあごひげがトレードマークとして入団した助っ人たちは成績が振るわなかった。

 一方、ギャレットやライトル、ロペス、コルビー・ルイスなど赤ヘル史上で優良といわれる助っ人たちは一様にあごひげはなし。それだけにチーム関係者も「近年もミコライオ以外であごひげを生やしている外国人選手は力を発揮できていないイメージがある。因果関係があるわけではないだろうが…」。メジャー時代には黒田から本塁打を放つなど勝負強い打撃が持ち味のプライディ。ジンクスを打ち破る活躍を見せたいところだ。