プロ入り3年連続の2桁勝利を達成した阪神のエース・藤浪晋太郎投手(21)がナインから“珍要求”をされている。来季は金本監督の下、さらなる成長を期待されている右腕だが、何と「キャラクターを変えなさい!」との声が異口同音に噴出している。その理由とは…。

 21日のファン感謝デーに参加した藤浪は「ここだけの話ぶっちゃけます! 虎トーク」のコーナーに登場すると、先輩たちから集中砲火を浴びてタジタジとなった。「藤浪選手に言いたいこと」のお題の時。能見が「21歳にしてはすごく大人びていて、その辺がかわいくない」と口火を切ると、MC役を務める今成は「ヒーローインタビューが面白くない。もっと関西人の部分を出していくべき。手足が長いからアンガールズ(のマネ)とかやったらいいんじゃない?」とチクリ。さらに選手会長の上本からはトレーニングルームで音楽に合わせて歌っていることを暴露され、大阪桐蔭の先輩・西岡に「じゃあ歌ってもらいましょう」とむちゃぶりまでされた。

 普段から冷静な藤浪がこの日は珍しくいじられ役となったが、ナインから出た「キャラクターを変えなさい!」は大真面目な話だという。ある選手は「あいつは真面目すぎる。ロッカーでは毒舌キャラなのに、人前では優等生ぶる。来年はあいつが投手のリーダー。成績もそうだけど、チームを引っ張るという意味で、もっと素の自分を出していったほうがいい」と“脱優等生”を求める。さらに別の選手も「これから阪神は藤浪のチームになる。実績はこの3年間で十分すぎるほどできたんだから、あいつが盛り上げていかないと。今成も言っていたようにお立ち台で冗談かましてファンを喜ばせるぐらいしないとね」と続けた。

 藤浪といえば、今季ヒーローインタビューなどでユーモアを交えて「ウルトラ気持ちいい」「明日は(先発の)岩貞さんに頑張ってもらいますんで応援よろしくお願いします」と言うのが精一杯。ナインにすれば、まだまだ物足りないようで、今成は「僕が晋太郎なら“20勝? 余裕ですよ”ぐらいのことは言う」とまでけしかけている。

「来年、何勝するかより、とにかく勝って優勝したい」と意気込む藤浪。さらなる真価が問われる4年目の来季、どんな「大化け」を見せるか、楽しみだ。