中日・若松駿太投手(20)が21日、ナゴヤ球場に隣接する合宿所「昇竜館」で契約更改交渉に臨み、今季の550万円から実に約6・5倍となる年俸3600万円の大幅増でサインした。

 予想を大きく上回る提示額を球団から告げられた瞬間「本当にいいのかなと、疑いから入りました。エッ!?てなりました」と目を白黒させた。

 高卒3年目の今季は6月2日の西武戦(ナゴヤドーム)でプロ初勝利をマークすると、先発ローテーションの一角として活躍し、23試合に登板して10勝4敗と大ブレーク。チームでは3年連続2桁となる11勝(10敗)を挙げた大野に次ぐ勝ち星となり、来季に向けて「大野さんと一緒に引っ張っていければ。10勝したことを評価してもらったので、それを続けることが大事。来年は最低2桁、1年間ローテを守って、規定投球回もいきたい」と意気込んだ。

 ただ、大幅アップしたお金の使い道について聞かれると「貯金します。来年、寮を出るので貯金しないといけない。物には興味がないんです」と自身へのごほうびはなく、成績のみを欲した。

(金額は推定)