【プレミア12】19日、東京ドームで行われた準決勝で韓国が日本に逆転勝ちした。

 劇的な土壇場での逆転勝利に韓国代表は狂喜乱舞した。3点をリードされていた9回、一気に1点差まで詰め寄り、4番・李大浩が決勝の逆転2点打を放つと韓国側ベンチの盛り上がりは最高潮に達した。8回まで大谷、則本の前に1安打に封じられ“お通夜状態”だった韓国メディアからも一斉に「テーハミング!(大韓民国!)」の大合唱が湧き起こった。金寅植(キム・インシク)監督は「窮地に追い込まれても逆転することができる。そういうことを実感した」とドヤ顔だ。

 韓国にとっても絶対に負けられない大一番。この日殊勲の逆転打でヒーローになった李大浩は、自慢のバット以外の働きでもチームに貢献していた。

 韓国チーム関係者は「今日投げた投手は、みんなパ・リーグの投手(大谷=日本ハム、則本=楽天、松井裕=楽天、増井=日本ハム)だったでしょう。当然のことだが、デホは普段から彼らとの対戦が多い。大谷は直球に狙いを定めて3球以内に打つ作戦だったが、今日の彼は良過ぎて手も足も出なかった。しかし、その後の(8回からマウンドに立った)投手(則本、松井裕、増井)たちはデホの情報が間違いなく生きたと思う」と明かした。

 韓国代表のミーティングで李大浩はチームの面々に自らが体感したパ投手陣の弱点を事細かくレクチャー。その結果が9回の猛攻につながったという。