広島ドラフト2位指名の横山弘樹投手(23=NTT東日本)が16日、都内のホテルで球団と入団交渉に臨み、契約金7500万円、年棒1350万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。背番号は24に決まった。

 どの球種でもストライクを奪え、決め球にもできる多彩な変化球を操り、クレバーな配球が持ち味の技巧派右腕。「それ(配球)が自分のウリですね。相手打者を研究して、いろんなデータを自分で作り上げながら考えている。試合前に27個のアウトを取るイメージはできています」。社会人の2年間で相手打者のデータを分析した配球ノートは4冊にのぼる。一方で「データだけでは通用しない部分もある。感性や経験は人に聞いて勉強するしかない」という横山は、背番号24の大先輩への弟子入りを志願。「大野さんは動画でしか見たことがないけど、経験や実績のある投手。どういう感性でやっているのか、その部分を聞いてみたい」と、野球殿堂入りしている広島OBの大野豊氏(60)の名前を挙げた。

 大野氏は現在、評論家やNHKの解説者として多忙だが、春季キャンプなどで会うタイミングもあるはず。「パワプロでよく使ってたんですけど、投げっぷりがよくて、いいピッチャー。頭もいいのかなと思います」と、横山は大野氏にゾッコンだ。

「プレミア12も見てます。ジャパンのユニホームも、いつか着たい。苦しい場面で任せられるような投手になりたい」と、日の丸を背負う意欲を見せる横山。憧れの大先輩の指導を仰いで、飛躍したいところだ。(金額は推定)