四国アイランドリーグplus高知を退団した藤川球児投手(35)の阪神復帰が決まったことで若虎たちが色めき立っている。金本知憲新監督(47)は戦力としてはもちろん、リーダーとしても大きな期待を寄せているが、チーム内にも「いろいろ教えてほしい」との声が続出。そこで、あこがれの球児とお近づきになろうとある“作戦”が計画されている。

 金本監督は14日に復帰が決定した藤川について「戦力として見れなかったら獲れない。『帰っておいで』というだけでは獲れなかったと思う」と期待。もちろん特別扱いをするつもりはなく「年齢的に(練習などでの)配慮はしないといけないが、グラウンドでの結果は実力主義というところでは平等。(先発かリリーフかは)キャンプで方向性は出せるかもしれない」と実力で競争を勝ち抜いてほしいと願う。

 そんな藤川については藤浪も「すごいストレートだな、と思って見ていました。一緒にできることになってうれしい」と話しており、他の若虎たちも「いろいろ教えてほしい」「聞きたいことはたくさんあります」と歓迎ムード一色だ。ただ、問題は若手にとって「藤川さんは雲の上の存在。簡単には話しかけられないし“教えてください”なんて言えない」(ある投手)と臆してしまう点だ。これを解決すべく、若虎たちは藤川と“お近づき”になる方法を模索した。

 その結果、たどりついたのが、飲みニケーションならぬ“釣りニケーション作戦”だ。藤川が「趣味はバス釣り」との情報をゲット。ある選手は「藤川さんは自分のバスボートも持っているらしい」と具体的な情報も口にしており「一緒に釣りに行けば打ち解けられるし、話も聞けるはず」というわけだ。

 チーム内には釣り人口が増えつつあり、藤浪もその一人。今キャンプも休日には“マイ竿”持参で繰り出している。それだけに「キーマンは藤浪ではないか。藤浪が誘えば(藤川も)断らないはず」(球団関係者)。藤浪も「もし行けたら一緒に行きたいです。僕もバス釣りはやったことがある」と乗り気。藤浪をきっかけに一気に藤川を“釣りの輪”に引き込みたいところだ。