中日は13日、阪急、広島、巨人などでプレーした加藤秀司氏(67)がチーフ打撃兼野手総合コーチに就任したことを発表した。背番号は「75」。

 ナゴヤ球場に隣接する屋内練習場内で会見した加藤コーチは「今のバッティングは我々のやってきたのと違ってきている。昔のバッティングを教えていきたい」と抱負を語った。

 加藤コーチは1968年のドラフト会議で阪急から2位で指名され、入団。ヒザを深く折り曲げながら構える独特な打法で勝負強さを発揮した。首位打者2回(73、79年)、打点王3回(75、76、79年)、75年のパ・リーグMVPに輝くなど多数のタイトルを獲得。南海時代の87年には通算2000安打の偉業を達成した。指導者としても定評があり、95年から97年までは日本ハムで一軍打撃コーチを務め、小笠原(現中日二軍監督)らを育てた。小笠原の代名詞だった大きなフルスイングは、加藤氏が伝授したものとされる。