中日・吉見一起投手(31)が13日、名古屋球場に隣接する合宿所「昇竜館」で契約更改交渉に臨み、1000万円減の年俸8900万円(推定)でサインした。

「たったの8試合しか投げていないのでもっと下げられると思ったんですが、意外にも査定ポイントが高くて。うれしくはないですが思ったより引かれなかったのでハンコを押しました」

 今季は4月1日の巨人戦で2年ぶり勝利を挙げるなど8試合に登板して3勝0敗、防御率0・94。2年前に受けた右肘内側側副靱帯再建手術の影響から右ヒジの張りがなかなか取れず。間隔を空けながらの登板が続いていたが5月30日の日本ハム戦で痛みが出て長期の戦線離脱となった。痛みの原因は神経が癒着して圧迫されていることと判明したため10月1日、筋膜を開けて神経を正常に開放する手術に踏み切った。

 現在、ネットスローも開始したが「今は大丈夫ですが正直、先は分からない」と不安も吐露。ただその一方で「ヒジさえ大丈夫ならそう簡単に負けないと思っているんで」とエースのプライドもにじませた。