野球賭博に関与した巨人の福田聡志投手(32)、笠原将生投手(24)、松本竜也投手(22)の3選手に解雇処分が下されたことを受け、高橋由伸監督(40)が10日、秋季キャンプ地の宮崎で報道陣の取材に応じた。

 前日に急きょ宮崎入りした堤GMから宿舎で経過報告を受けた由伸監督は、一連の野球賭博問題について「本当に残念な話ですけど…」と沈痛な面持ちで切り出すと「起こってしまったことは、受け入れないといけない。信頼回復に向けて、しっかり野球をやるしかない。仕事をしっかりして、そういう姿を見せていくしかない」と語った。

 青年監督はチームの先頭に立ち、連日若さと明るさを必死にアピールしている。だが、巨人を覆った霧は簡単には晴れない。第1クール最終日のこの日、新指揮官は内海と大竹を相手に初ノックを披露した。しかし練習終了直後にNPBの調査委員会による最終報告で球団と3選手への正式処分が下されると、再び現場も暗い空気に包まれた。

 当初の予定通り、由伸監督は球団行事などのため、この日の練習後に一時帰京。14日に再合流する。第1クールを振り返って「やるべきこと、やりたいことはしっかりできた」と手応えを見せていたが…。監督業をスタートした途端、チーム再建に加えて、野球賭博問題からの出直しという難題まで背負わされ、今は頭が痛いに違いない。