開幕戦の快勝劇から一夜明けた9日、侍ジャパンの小久保監督は「初戦にかける気持ちが大きかったので、ホッとしている」と安堵の表情を見せながらも、すぐに顔を引き締めた。

 第2戦のメキシコ戦(11日)から決戦の舞台は台湾に移される。「環境が違う。慣れない球場だし、風もあって(日本より)照明も暗いかもしれないし、天然の芝というのもある。条件が全然違う」(小久保監督)。それに加えてメキシコ戦以降は「ほとんどデータはゼロ」。そんな中でも勝たなければならない。指揮官は「(情報のあった)韓国戦と違って、それぞれが持つ本来の野球選手の本能的なものが求められる」と“野性の勘”に期待した。