金本監督 7人のトレーナーに「脱虚弱体質」の特命

2015年11月06日 16時00分

藤浪(左)らの練習に目を光らせる?売店の「金本人形」

 阪神は5日、高知・安芸秋季キャンプ第1クールを終えた。金本知憲新監督(47)が、所用で一時帰阪しているため、この日は今キャンプ初の指揮官不在での練習となったが、舞台裏では鉄人がとんだ「爆弾」を落としていたことが判明。それは…。

 注目の新監督が不在ということも影響してか、この日のスタンドの観客はたったの500人。祝日3日の2500人から大きく減少し、寂しい限りだったが、練習内容の厳しさに変わりはなかった。午前中には「スチールだけは続けてほしい」という金本監督の意向から盗塁練習が組まれ、投手陣には新たにクロスカントリーが課せられるなど、ランニング量たっぷりのハードメニューで限界まで追い込んだ。おまけに金本監督は“自分が不在でも目を光らせている”とばかりにチームに「爆弾」も落としていた。ナインの肉体を預かる7人のトレーナー陣に「あまり選手を過保護にしないように。多少の(筋肉などの)張りがあっても、すぐに治療しないでほしい」との“スパルタ指令”をぶっ放していたのだ。

 ベテランで連続試合出場中の鳥谷は別として、阪神の選手はとにかく虚弱体質で有名。鉄人在籍時はそうでもなかったが、今は痛い、かゆいで、すぐにトレーナーが飛んでくる、ある意味情けない状態が続いていた。根本からのチーム「変革」に燃える金本監督はそこにメスを入れたわけ。トレーナーの一人は「われわれは職業柄、どうしてもすぐ心配になってしまうが、そこはぐっと我慢します。張りがある、体がきつい状況で練習して初めて限界を超えることができる。そういう(監督の)意図でしょう」と、これまでの反省を口にしながら対応していくことを明かした。

 現役時代、体を極限まで鍛え抜くことで打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーを達成。さらに世界記録でもある1492試合連続フルイニング出場を果たした金本監督らしい「指令」といえるが、トレーナー陣から通達されたナインも「トレーナーに頼れないから、自分で体のことをしっかり考えるようにしている」「今までより他人任せにせず、ちゃんと体のことを勉強して休み方を考えるようにしている」などと危機感を募らせているという。

 今回の約1週間の離脱の間も「(コーチ陣と)連絡を取り合って、選手の動きがどうかとか電話で確認する」と遠隔チェックに余念がないことを明かしていた金本監督。ここまで徹底されれば“本物”の選手も出てきそうだ。