中日のナゴヤ球場での秋季キャンプ第2クール初日の3日、谷繁元信監督(44)が専任監督となって以来、初めてカミナリを落とした。BCリーグ選抜との練習試合に先発した伊藤が変化球でストライクを取れず、置きにいった直球を狙われるなど、これまでの悪癖を露呈。当初、5回を予定していたが、急きょ3回で降板を命じたのだ。

「何を課題として何を目的に投げているのか、ほとんど伝わってこなかった。なぜ、真っすぐが簡単にはじき返されるのか。なぜ、課題の変化球でストライクを取れないのか。なぜ、バラつくのか。(あの状態では)投げても一緒。もうちょっと意識を高く持ってマウンドに上がらないといけない」(谷繁監督)。10月26日に秋季練習を打ち上げた際、指揮官は「“鬼”になるときはなりますよ」と予告していたが、まさにその通りとなった。

 伊藤については、友利投手コーチも「話にならない。何年も前から全く同じ」とバッサリ。来季8年目の右腕は「ストレートも変化球も全然、自分の思い通りにいかなかった。そういうことから卒業しないといけない…」と険しい表情だった。