広島・緒方監督が丸に熱血指導だ。

 宮崎・日南市での秋季キャンプ2日目のこの日、指揮官が動いた。紅白戦後の打撃練習中、ケージ裏で丸を呼び止めると、マンツーマンで約20分間、身ぶり手ぶりを交えてアドバイス。緒方監督は「今年の形のまま来年いっても、同じ結果になるのは見えている。秋はいい意味で試す機会がある。変化するために怖がっていてはダメ」と実戦練習の多いこのキャンプ中に、新たな打撃の形を見つけてほしいと願っているのだ。自ら現役時代に背負っていた背番号「9」の後継者であり、チームのリーダーとしても期待を寄せるだけに求めるものは大きい。

 丸自身も来季に向けて必死だ。今季は期待されながら打率2割4分9厘。来季は復活を期す年になる。「実戦で結果が出るに越したことはないが、今はいろんなことを試して、それが自分にとってどうなるか。今は自由にやることができるので」と緒方監督の言葉通り、新たな打撃フォームを模索していくつもり。チームのリーグ制覇に貢献するため、この秋は泥だらけになる覚悟だ。