中日は26日にナゴヤ球場での秋季練習を打ち上げた。今後は、28日から11月23日までナゴヤ球場と、若手投手陣だけに絞ったキャンプを岐阜・長良川球場で実施するが、田島、又吉、野村、福谷、若松、小熊ら12投手が選抜された岐阜組は“地獄キャンプ”になるという。

「フィールディングやクイックはもちろん、打撃もバント、バスターなど技術的なことはすべてやる。ピッチングも2日に1回はするし、試合も週末に入れている。ランニングも落合GMが監督だったころの12球団一だった走り込み量を復活させる」と友利投手コーチ。夜には宿舎でディスカッションを行う予定で「(フォームに)癖が出てしまっている投手は徹底して直すし、例えばノーボール2ストライクでインコースへのボール球のサインが出て、そこに投げられる自信がなかったのに、なぜ首を振らなかったのか、とか本人たちの考えをいろいろ聞いて、意識改革させる。寝食をともにして、それこそ24時間野球漬けにする!」ときっぱりだ。さらに“顔つき”にまでメスを入れる。「ウチの若手投手はみんな下を向いて弱々しいからね。試合でもピンチを招いたら表情が曇ったり、顔面蒼白になるということが何回かあった。これだけのメニューをこなせば、戦う顔つきになっていくとは思うが、自分の顔を鏡で見せて原因究明をさせたり、そこまでやるつもり」(首脳陣の一人)というのだ。

 谷繁監督も「鬼になるときはなりますよ。しっかり鍛えていきたい。岐阜には日程を見ながら行くことになる」と話す。岐阜組はかなりの覚悟が必要だ。