阪神・呉昇桓に囁かれる“年俸つり上げ説”

2015年10月25日 10時00分

関西国際空港で報道陣に囲まれる呉昇桓

 来季の去就が注目される阪神の守護神・呉昇桓(33)が23日、関西国際空港から韓国へ帰国した。2年契約を終えて、米メジャー挑戦が噂されているが、母国・韓国球界や韓国メディア、さらには米国スカウトの間からはメジャーを利用した“年俸つり上げ説”がささやかれている。

 

 今季41セーブで2年連続のセーブ王を獲得した呉昇桓。空港での帰国会見では「個人的に悔しいシーズン。チーム的にも球団創設80周年の記念の年に優勝できるチャンスがあったのにできなかった」と猛省しながらも、来季の去就については「自分が気にすることではない。代理人がやってくれている。阪神球団との話を少しずつ進めているので、気にせず待つだけ」と話すにとどめた。

 

「阪神残留」を明言しなかった守護神の去就はメジャー挑戦、韓国球界復帰説など依然として不透明だが、関係者からは一様に「メジャーを利用した年俸のつり上げを狙っているのでは」との声が上がっている。

 

 米メジャースカウトの一人が声を潜める。「以前はともかくここ数年、呉昇桓の力は確実に落ちている。阪神は評価こそしているが、今の年俸(推定3億円)には見合ってないと考えているようだ。でも呉昇桓の代理人はそうは思っていない。要はメジャーがどうだとかじゃなく、われわれは条件闘争だと見ている」。また、韓国球界の関係者も「何とか年俸を下げたい阪神とそれに納得していない呉昇桓サイドそれぞれに思惑があるだけだ。メジャーではない」と同調した。

 

 こうした状況を韓国メディアの関係者は「呉昇桓サイドも年齢的にメジャーで高額オファーが望めないのはうすうす気付いている。代理人はメジャー行きをほのめかしながらも阪神残留の可能性を否定していない。すべては駆け引きですよ」と分析している。

 

 金本新監督を誕生させた阪神は呉昇桓との交渉を続けながらも「うちにも外国人予算がある。明らかにオーバーする契約なら(呉昇桓を)手放すという選択肢もないわけではない」(球団フロント)と厳しい見方もしており、決裂もあり得る状況。球団は元阪神で今季は四国アイランドリーグplus高知に所属した藤川の獲得も目指しており、どう転ぶかは分からない。

 

 日本国内の他球団への移籍を問われた呉昇桓は「この2年間でチームメートと仲良くなった。他のチームのことを考えたことはない」と否定し、金本新監督を「世界記録を持つすごい人。一回、一緒にやってみたい気持ちはある」と持ち上げたが、果たして本音は…。阪神としては一刻も早い解決を望むところだ。