【ドラフト1位の素顔】中日・小笠原慎之介投手(18=東海大相模)

 日本ハムと競合の末、中日に決まった小笠原は「まだかなと思っていたので、やっと指名が来てうれしく思った」とホッとした表情を見せた。今夏の甲子園優勝投手。最速152キロを誇る左腕からは「1年目から活躍して新人王を狙いたい」と強気な発言も飛び出した。

 目指すはレジェンド左腕だ。今年引退した中日の先輩、山本昌投手について「野球を長くやられて、体も丈夫で学ぶところはある」と語る。「昌さんを超えるぐらい」と50歳まで現役を続けた山本昌をお手本に、息の長い選手生活を送るという。

 一方でピッチングスタイルは強気だ。趣味は米プロレスのWWE観戦。「リフレッシュになります」と入団後もテレビ観戦を続ける予定で、ザ・ロックやジョン・シナらの闘志あふれる姿に自分の投げる姿を重ね合わせる。

 もともと、マウンド上でもたびたび雄たけびを上げるなど、荒々しさが持ち味。野球部の門馬敬治監督(45)からも「器用にいかなきゃいけないときもあるだろうけど、魅力のあるまっすぐで思い切り良く投げてほしい」と“小さくまとまるな”と注文をつけられた。小笠原自身も「自分の長所であるまっすぐで抑えていきたい」と真っ向勝負を誓った。