阪神の金本知憲新監督(47)がナインに大号令をかけた。

 20日、新指揮官は甲子園のクラブハウスに主力選手を集合させ、個人面談。鳥谷、福留、安藤、岩田、上本、藤浪らに「厳しく、明るく」の方針を伝えた。

 中でも辛辣な言葉を浴びせたのがキャプテン・鳥谷に対してだった。「お前が変わらんとチームは変わらん」

 連続フルイニング出場を続ける“鉄人2世”とはいえ、今季は打率2割8分1厘、6本塁打、42打点の成績とあって「数字、実績、年齢を考えた時に物足りなさ過ぎる」とまで言い放った。

 チームが勝負どころで勝ちきれず3位にとどまり、CSもあっさり敗退。鳥谷がキャプテンとしてチームを鼓舞し、リーダーとして存在感を発揮していれば…。指揮官の目には物足りなく映っていたに違いない。

“初仕事”を終えた指揮官は「主力どころが心配だったのでね。岩田もどんどん投げると言っていたし、藤浪もスタミナには自信満々だった。みんな真剣に聞いてくれた。シーズン中は中だるみもある。俺自身もそう。お互いに“締める”意味でうるさくは言うよ」。

 熱い思いはナインにもしっかり届いたようで「まずは自分がしっかりすること」(上本)、「監督の気持ちに応えたい」(福原)、「強い気持ちについていけるよう頑張りたい」(岩田)。新監督と気持ちを新たにスタートだ。