中日が、打撃コーチとして阪急、広島、巨人などでプレーした加藤秀司氏(67)の招聘を検討していることが分かった。


 加藤氏は1968年のドラフト会議で阪急から2位で指名され、入団。ヒザを深く折り曲げながら構える独特な打法で勝負強さを発揮した。首位打者2回(73、79年)、打点王3回(75、76、79年)、75年のパ・リーグMVPに輝くなど多数のタイトルを獲得。南海時代の87年には通算2000安打の偉業を達成した。指導者としても定評があり、95年から97年までは日本ハムで一軍打撃コーチを務め、小笠原(現中日二軍監督)らを育てた。小笠原の代名詞だった大きなフルスイングは、加藤氏が伝授したものとされる。


 今季は谷繁監督、和田、小笠原といったベテラン野手がごっそりと引退。その一方で若手野手が伸び悩んでおり「落合GMが、小笠原の師匠である加藤氏に目をつけたようだ」(チーム関係者)とのこと。45年ぶりの屈辱となる3年連続Bクラスに沈んだ中日に“伝説のバットマン”加藤氏の入閣は実現するか。今後が注目される。