2年連続のセーブ王を獲得した阪神・呉昇桓が10日から始まる巨人とのクライマックスシリーズ(CS)に欠場することになった。シーズン終盤に痛めた右内転筋痛の回復が間に合わないため、遠征には帯同せずに大阪で治療。東京ドームで行われた9日の全体練習も参加しなかった。昨年の巨人とのCSで4連勝し、日本シリーズ進出の立役者となった呉昇桓の離脱劇は痛い。

 和田監督は「福原と高宮あたりを絡めながらやりくりしていくしかないな」と落胆の色を隠せなかった。また、今季限りの退団が決定的になっているマートンも古傷の足の炎症で全体練習を休み、宿舎で体を動かしたという。試合出場については「明日の様子を見て? そうなる」(和田監督)と黄信号だ。