阪神が来季監督にOB金本知憲氏(47)招聘失敗の場合、即座に代役候補として2005年優勝監督の岡田彰布氏(57)にシフトチェンジの「青写真」を描いていることが5日、判明した。

 目下、球団と金本氏の交渉は難航中。最悪の場合、不成立もあり、実際、金本氏と現役時代を共にした複数の球団関係者は「最終的に金本氏が『タイミングが合わなかった』と断ることも十分ある」と予測している。そんな予断を許さない状況の中、複数の球団首脳が本紙の取材に「まだ岡田を候補に残してある」と明かした。

“ポスト金本”の岡田氏はもともと後任候補の一人。昨年、和田監督の後任人事が騒がれた際「次は俺が監督をやる」と周囲に漏らして球団、本社から怒りを買ったが「OBをはじめ、球団内部でも(岡田氏の)支持者は多い。交際関係なども何も問題はない」(阪神関係者)という。さらに阪神事情をよく知る球界関係者は「阪神の上にいる阪急グループがここにきて岡田を推している。阪神は金本に断られた場合、すぐに岡田に行くことを最初から決めているはずだ」とまで指摘した。

 岡田氏も親しい球団OBに「(次期監督要請を金本氏の後で受けることに)何の支障もないわ」と話している。このまま金本氏か、それとも急展開で岡田氏か。虎の監督問題は緊迫ムードが漂い始めている。