オリックス・井川慶投手(36)が来季のチーム構想外となった。昨年5月14日の楽天戦(コボスタ宮城)以来、一軍登板がなく今年は二軍でも0勝4敗、防御率14・40。球団関係者は「井川は今年を含めてここ数年、野球をしていないからね」と話した。

「体が言うことを聞けばもっと上を目指したい。気持ち的にはまだまだ終われない」という井川が現役を続行するには、新天地を目指すしかなくなったが、チーム関係者は「井川を獲るとしたら楽天ぐらいだろう。楽天の関係者が今年、井川の投げた試合を数回、見に来ていたぐらいだしね。(古巣の)阪神は若返りを図っているようだから難しいと思う」と話す。楽天球団の星野取締役副会長が、阪神監督時代に井川はエースとして活躍。星野阪神がリーグ優勝を飾った2003年には20勝5敗で沢村賞を獲得したこともあり、別の関係者も「星野さんは、井川の一番いい時を見ているわけだし、楽天なら獲るんじゃないか」と予測した。

 もっとも、同時に「もしも楽天が獲らないとなれば、井川が現役を続行するのはかなり厳しい。引退するしかないだろう」との声も。日米通算95勝左腕の去就問題。果たして、どうなるか――。