今夏の甲子園優勝投手に異常発生だ。東海大相模(神奈川)の最速151キロ左腕で今秋ドラフト1位候補・小笠原慎之介(3年)が左ヒジの炎症で「紀の国わかやま国体」の登板を回避することになった。チームは27日の1回戦で敦賀気比(福井)に5―0と快勝。先発した右のエース・吉田(3年)が3安打完封した試合後、小笠原が「この大会は投げないと思います」と明かした。

 高校日本代表に選出され、出場したU―18(18歳以下)ワールドカップで、先発して9三振を奪い、6回1失点の好投を見せた8月30日のオーストラリア戦の試合中に「(ヒジが)おかしいというのがあって、これまでケアをしたけど、状態がよくなってこなかった」という。

 U―18後に検査を受けた結果、左ヒジの滑膜炎と診断され「ドクターと(門馬)監督と相談して、これから先の長い野球人生のために無理をすることはない」と回復に専念。現在はノースローで経過を見ているそうで「1週間後くらいにはキャッチボールを再開して12月くらいには普通に放れると思う」と話した。

 プロ志望届を提出するのは確実視されている小笠原の故障。10・22ドラフト会議でのプロ評価はどうなるか。